こんにちは、しゅんぱちです。
今回は「複利運用」について、FXトレードの視点から深掘りしていきたいと思います。
僕自身、トレード指導をしている中で「資金が少ないから勝てません…」という声をよく耳にします。
でも実は、FXにおいて資金が少ないことは致命的ではありません。
なぜなら、複利を正しく活用すれば、少額からでも資金を大きく成長させることができるからです。
もちろん、無計画にロットを上げていくという意味ではありません。
しっかりとしたリスク管理とルールのもとで行う複利運用は、堅実で強力な資金戦略になります。
複利運用の威力を具体的にシミュレーション
ここからは、実際に数字を使って複利運用のイメージを掴んでいただきます。
今回のシミュレーション条件は以下の通りです。
- 元本:20万円
- リスク:1トレードあたり資金の5%
- 勝率:50%
- リスクリワード:1:2
- 月あたりトレード回数:20回
この条件で1年間複利運用をした場合、月ごとの資金推移は次のようになります。
- 1月終了時:約33万円
- 2月終了時:約53万円
- 3月終了時:約88万円
- 4月終了時:約144万円
- 5月終了時:約236万円
- 6月終了時:約386万円
- 7月終了時:約633万円
- 8月終了時:約1037万円
- 9月終了時:約1697万円
- 10月終了時:約2780万円
- 11月終了時:約4551万円
- 12月終了時:約7449万円
たった20万円からスタートしても、理論値では1年で7000万円以上に到達するという結果になります。
なぜここまで増えるのか? 複利の本質
複利の最大の武器は、「増えた資金を次のトレードに再投資する」ことにあります。
例えば、1回目のトレードで20万円の5%、つまり1万円をリスクに取って勝てば、利益は2万円(1:2のリスクリワード)になります。
次のトレードでは資金が22万円になり、その5%=1.1万円をリスクに取れるようになります。
このように、トレードのたびにリスク資金とリターンが徐々に増えていくことで、資金曲線が“指数関数的”に伸びていくのです。
複利運用はまさに、時間と精度を味方につけた「成長装置」。
長期的に安定して勝ち続けられる戦略を持っていれば、この装置をどんどん強化していけるわけです。
でも、なぜ多くの人は複利を活かしきれないのか?
実は多くのトレーダーが「複利で増やせる」と知ってはいても、うまく活用できていません。
その理由は大きく3つあります。
- 感情的なロット変更で一貫性が崩れる
- 連敗に耐えられず資金を溶かしてしまう
- 勝率・リスクリワード・記録を検証せず、複利の土台が不安定
複利運用は「一貫性」と「耐える力」が必要です。
自分のトレード手法に確かな優位性がないまま複利を回そうとしても、それは“加速したギャンブル”になるだけです。
現実的な複利運用とは?
たしかに、理論上は1年で7000万円にもなりますが、現実はそう甘くありません。
証拠金規制やブローカーのロット制限があり、たとえば10ロット以上のトレードができなかったり、証拠金維持率の関係でレバレッジが制限されたりします。
だからこそ、現実的には以下のような段階的ステップが効果的です。
- 0.01ロット → 資金が2倍になったら0.02ロット
- さらに倍になったら0.03ロット…
このように段階的にリスクを調整することで、複利を活かしながらも安定性を失わず、長く続けていくことができます。
しゅんぱち流・複利運用で成功するための3原則
- 勝てる型を持つ
複利は「勝てる型」を持っている人が使うべき武器です。RSIやフィボナッチなど、自分に合った根拠が明確であること。 - リスクを一定に保つ
トレードごとのリスクを5%と決めたら、結果に関わらず守り抜く。これが複利運用の土台になります。 - 成績を記録する
感覚でトレードせず、データで判断する。勝率やRR、損益曲線を記録する習慣があれば、複利のブレも冷静に修正できます。
まとめ
複利運用は、FXで資金を着実に増やしていくための非常に強力な武器です。
しかし、間違った使い方をすれば破滅への道にもなり得ます。
重要なのは、「勝てる型・一貫したリスク・検証の習慣」という3つの土台を持つこと。
その上で、複利という成長装置を回せば、たとえ資金が少なくても、未来は確実に変わります。
まずは自分の現状を見つめて、「今この複利という考え方を、どう活かしていくか?」を考えるところから始めてみてください。
ここまで読んでくださっていつもありがとうございます😊感謝。